四.Cロネ

 マロネ29を筆頭に、バリエーション豊富な車種とタイプがひしめき合うクラス。昔はどこからもキットなどと言う便利なものは出ておらず、随分と苦労したものだが、それも今は昔。出ていない車種を探す方が大変な時代になってしまった。

マロネ29

マロネ29 1
マロネ29 25
マロネ29 102
マロネ29 113
1/レボリューションファクトリー ベース:25/キングスホビー 102/レボリューションファクトリー 113/タヴァサ
 それぞれ、キットを素組みしたもの。それぞれ、出た当時に買ったものだからメーカーがばらばらだが、いまだとレボ一社で全パターンがそろってしまう。ありがたくも、恐ろしいお話。
 それぞれ、「阿蘇」「雲仙」「筑紫」「あさかぜ」で運用に入っている姿。

マロネフ29

マロネフ29 3
マロネフ29 13
ベース:3/レボリューションファクトリー 13/GM・窓枠移植
 13は、縦にリベットがないダブルルーフという、ちょっと過渡的な姿だったゆえに、窓枠移植法が使えた車両。「あさかぜ」や「さちかぜ」で運用に入っている写真を見ると、よく言えば威風堂々、悪く言えば古臭い雰囲気が漂っているように思える。これも、いまではレボのキットを組むことによって簡単に製作できるようになった。3は素組み。
 それぞれ、「大和」「さちかぜ」にて使用中。

スロネ30

スロネ30 5
スロネ30 7
ベース:5/KSモデル 7/レイルロード
 43系に分類されるコンパートメント式2等C寝台車。イメージとしては、トワイライトエクスプレスの開放B寝台(簡易個室)的なものだったのだろうか。一見すると寝台車らしからぬ窓配置が特徴と言えば特徴。
 元々はレイルロードからしか出ていなかったが、のちにKSモデル、レボリューションファクトリーからも製品が出た。余談だが、レイルロードのキットは内板と外板の合いが悪く、随分と苦労させられたものである。
 それぞれ、「銀河」「明星」にて使用中。

マロネ38

マロネ38 3
マロネ38 3
ベース:GM・窓枠移植
 もともとの出自が、一等寝台の需要があまりない路線用に特別室を設けた2等寝台車を、という考えで製造された車両なので区分室を持っており、それゆえ非常に特徴的な窓配置をもつ。初めて写真を見たとき(サイドビュー国鉄一般型客車)、こんな車両があったのかと、非常に驚いた記憶がある。この車両を作りたくて、急行「霧島」を作り、そして東海道本線にはまり込んでいったといっても、ある意味過言ではない。今ではレボリューションファクトリーからキットが出ているので、それを組み立てればすむ話ではある。
 前述の通り、「霧島」にて使用中。

マロネ39

マロネ39 1
ベース:GM・窓枠移植
 基本的にはマロネ29ではあるが、車端部に改造の跡がある。
マロネ39ドア マロネ39洗面所
 片方のドアは封鎖され、洗面所となっており、残ったドアはどうやらスロ60と同じタイプのドアに改造されたようだ。が、ドア部の改造がなされたのは2・3のみであり、1に関しては違うタイプだった、という話もある(キングスホビーのHPより)。
 形態としては、レボリューションファクトリーの「マロネ29-101/102」が一番近いのだが、若干窓柱の幅が違う。窓柱の幅としては、同社の「マロネ29-103以降」が正解のはずなのだが、こいつにはリベットがなく、マロネ39にはリベットがある。まぁ、幅が違うといっても、一番違う部分でも50mm(N換算0.3mm)にすぎないので、おとなしく「マロネ29-101/102」を組んで、車端部を改造すればいいだけの話だとは思う。どうしてこれが窓枠移植だったかと言うと、そんな製品が出るはるか前に組み立てたから。
 実際は57年においては定期運用を持っていなかったようだが、同車は「高千穂」にて使用中の姿。

マロネロ38

マロネロ38 1
ベース:GM・窓枠移植
 「麻呂寝ろ」とは優雅なと謳われたとか謳われなかったとか。「西海」に組み込まれている姿。これもまだキットが出る前に作ったもので、いまだと各社からキットが発売済み。

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